牛黄(ごおう)について

漢方専門四十余年。患者さま一人一人に合わせた調合薬。漢方専門四十余年。患者さま一人一人に合わせた調合薬。

 

牛黄(ごおう)

牛黄について

私と牛黄の親密で深い関係はもう40年近くになります。 大学卒業後、大阪の大手生薬会社に数年勤務させていただきましたが、幸いなことにそこでは沢山の量の牛黄の取り扱いがありました。

オーストラリア産、南米産が中心ですが、他に北米、アフリカなど多くの原産国の色々な種類の牛黄を身近に、体の五感をとおして体得することができました。

品質の良い牛黄を適切に使用すると、その卓越した「効き目」の切れ味には目をみはるものがあります。なるほど「牛黄が漢方薬の中でも王者」といわれる由縁にうなずけます。

その体験を生かし、その後の当店の薬籠中にはなくてはならない重要な生薬として、多くの皆様方にたいへん喜ばれております。

牛黄の歴史

牛黄の歴史は古く、中国最古の薬物書「神農本草経」(西暦紀元前後)に「養命薬」として登場します。
そこでは365種類の薬物が「上品・中品・下品」の3種類に分類され、牛黄はその中でも上品に記載されています。

上品とは命を養う薬という意味で、量を多くのんだり、続けて服用しても害や副作用がない。飲み続けることで体の代謝が円滑に営まれ、体は軽く元気を増す。老化を遅らせ寿命を延ばすと、2000年もの昔に簡潔、適確にその効能が謳われています。

日本では、牛黄は仏教と共に朝鮮半島を経て、奈良朝以前に伝えられたとされています。 牛黄は牛の胆のうにできる結石で、1000頭に1頭の割合でしかとれない貴重な薬ですので、昔の中国では皇帝に、日本では政府への献上物とされ(大宝律令 701年)、一般の人々にはとても口にできない高貴薬でした。(徳川家康が愛用していたといわれています。)

しかし、今ではありがたいことに誰もがのめる漢方薬として、西洋薬が高度に開発される現代にあっても、高齢化社会にともないその需要は増加の一途をたどっています。そして、その「効き目」に注目度が高まっています。

牛黄の品質

牛黄は1㎝から大きくても4㎝くらいで不規則な形をしています。主に楕円の球状のもの、サイコロの形をしたもの、ピラミッド状のものなどがあります。断面をみると木の年輪状の層が特徴です。

良品といわれているものは、発色のある黄色にやや赤みと褐色がかかっています。持つと軽い感じで、鼻を近づけるとほのかな香りがあり、口に含むと軽い苦みの中に甘みを感じます。

当店では高品質のオーストラリア産と南米産とを取り扱っております。牛黄の「効き目」には良い品質のものが不可欠ですので、当店では良いものだけを吟味し、提供させていただくことを使命といたしております。何でもお気軽にお問い合わせ下さいませ。

牛黄の幅広いすぐれた働き

疲労回復作用・・・
即効的にエネルギーを補い、素早く疲労回復させます。
強心作用・・・
心臓(心筋)の働きを高めて、どうき・息切れ・めまい・むくみなどを軽減します。
血流促進作用・・・
血行不良を改善し、末梢血管をはじめ全身の血流を促進します。
赤血球新生促進作用・・・
赤血球を増やすことで、貧血や立ちくらみ・血色不良などを改善します。
血圧降下作用・・・
毛細血管を拡張させて、血行を改善し、肩こり・頭痛・めまい・のぼせなどを和らげます。
鎮静作用・・・
神経の興奮を和らげて、イライラ・不眠といった症状を鎮めます。
解熱作用・・・
病気をこじらせて、からだの内に入り込んだ熱を体外に発散させる働きがあります。
強肝・利胆作用・・・
胆汁の分泌を盛んにするとともに肝臓の働きを高め丈夫にします。
鎮痙作用・・・
手足のけいれんをはじめ、腹痛などの症状に効果があります。