糖尿病について

漢方専門三十余年。患者さま一人一人に合わせた調合薬。漢方専門三十余年。患者さま一人一人に合わせた調合薬。

 

 

糖尿病

「知らぬが仏」ではすまされぬ糖尿病の合併症。合併症こそ総尿病が持ち怖さの本質です。
糖尿病は「痛くも痒くもない病気」ですが、高血糖の状態で数年を経過すると確実に合併症の危険が襲ってきます。よく知られていますが、目の網膜症・腎症・神経障害は糖尿病の三大合併症と呼ばれ、糖尿病のある人の2~4割に発症します。進行すると失明したり、透析治療が必要になったり、また足の切断に至る場合もあります。生活の質が急激に低下し、命に係わる病気の危険性も高くなります。
が、しかし糖尿病と診断されている人の半数が治療を受けずにいる。また、受けている3/1の患者様は合併症を自分のことと受け止めず、医師の説明を覚えていないのだそうです。「合併症さえ起らなければ糖尿病は怖くない」のですが、病院での糖尿病治療は「血糖値を下げること」のみを目的とします。もちろん一時的に血糖値を下げる事は大切ですが、それ以上に合併症に発展させない対策を講じること。このことが糖尿病では大変重要なことなのです。
漢方薬は一時抑えではなく根本から糖尿病の合併症を予防し、合併症から体を守ります。
漢方の長い歴史の医療実践の場で培われ生み出された優秀な漢方薬。なかでも糖尿病とその合併症には大変優れた効果があります。
糖尿病の患者様は合併所が原因で平均10年寿命が短いと言われています。そうではなく健康な人と同じように日常生活が出来寿命を全うされますことを、当店では40余年にわたる豊富な経験と実績を活かし一生懸命応援させていただきます。
糖尿病の合併症の怖さとはどのようなものでしょうか?
糖尿病は「血管の病気」といわれています。欠陥は全身に張り巡らされていますので、糖尿病の合併症は全身に及びます。高血糖が続くと太い血管も細い血管も損傷され、血流障害を引き起こす「動脈硬化」が進行します。特に細かい血管が集中している目の網膜・腎臓・末端の神経に起こる三大合併症の怖さは先に述べたとおりです。

太い血管が通っているのは心臓のほか脳や足です。心臓や脳の血流障害が原因で起こる狭心症や心筋梗塞・脳梗塞などは健康な人の2~4倍起こりやすいといわれています。足の神経障害にさらに足の太い血管の血流障害が加わると壊疽になり、これが足の切断という事態にもなりかねません。
さらに認知症は健康な人の約2倍。ガンは1.2倍かかりやすく免疫力が低下して肺炎などの感染症にもなりやすくなります。

糖尿病の合併症を予防し、合併症から体を守るには3つの重要なことがあります。

実はこの3つは漢方の長い歴史の中で、病を治すという医学の実践の場で培われた治療法がすでに確立しています。そしてこの3つは病院での血糖値を下げるだけの「一時抑え」とは違い、糖尿病を根本から体質改善し、合併症から体を守ります。そしてさらに血糖値を下げる働きもあり「一石二鳥」の効果が期待できるのです。

1.体にたまった余分な脂肪を分解し排泄する

糖尿病は代謝病だといわれています。
新陳代謝が悪いのです、動かず食べ過ぎると余分なカロリーは体に脂肪として蓄えられるのは当然ですが、なかには「少し食べてもすぐに身につく」という人がいます。

胃腸の丈夫な人が多く、食物の消化吸収力がよいのですぐに脂肪として体に溜め込んでしまうのです。けれど新陳代謝が悪く、蓄えた脂肪をエネルギーに変換して排泄する力は弱い。
結果「内臓脂肪型肥満」による糖尿病に進行していきます。

このような体質を持つ人は漢方ではすでに「臓毒証体質」として糖尿病や脳卒中に注意が必要と明記されています。そしてすばらしいことに臓毒証体質を改善する処方箋も示されています。
大便・小便・皮膚などから毒素を排泄することで新陳代謝を高め、余分な脂肪を分解し排泄することが出来るのです。

毒素(病邪)を排泄する生薬

・大便と胆汁により排泄・・・大黄・芒硝
・小便から排尿により排泄・・・滑石・山梔子・蒼朮・白朮
・皮膚から発汗によりにより排泄・・・麻黄・防風・荆芥・薄荷
・祛痰・排膿により排泄・・・桔梗・芍薬・黄芩・石膏・甘草

これらの生薬を組み合わせた漢方薬を用い、動脈硬化の最たる原因である血管に付着した脂肪・コレステロールを分解し、取り除き、合併症の進行を抑えます。
またお腹周りに溜め込んだ肥満した脂肪を解消し、インスリン抵抗性の糖尿病を改善します。

2.慢性炎症を鎮めること

糖尿病では糖化タンパク質や活性酸素が慢性炎症を引き起こすことは後で述べますが、他にもお腹周りに内臓脂肪を溜め込むとTNF-αという「炎症誘発性タンパク質」を血中を介して体内にばらまき炎症を起こします。糖尿病は慢性炎症の温床で、これも合併症を進行させます。

炎症には主に急性と慢性の二つがあります。

急性炎症は傷を治すための炎症で、傷が治れば炎症も鎮まります。これに対して慢性炎症は野火のように炎症自体が炎症を呼び延々鎮まることなく、もっぱら自分自身を傷つけることだけが目的の炎症なのです。

「炎症は老化」ですので、糖尿病の人の寿命を短くす要因るのひとつです。

慢性炎症を鎮めるために大変優れた漢方薬があります。

・清熱消炎作用・・・黄連・黄芩・山梔子・黄柏
・補血作用・・・地黄・当帰・川芎・芍薬

これら8つの生薬を基本にした漢方薬を用い慢性炎症を鎮めます。慢性炎症では肉体が傷つき消耗しますので、抗炎症作用だけでなく補血作用のある生薬を組み合わせる。
こうすることで傷ついた肉体を補い修復しながら炎症を鎮静していきます。漢方治療の大変緻密で奥深いところです。
またこの漢方薬は止血作用もあり、糖尿病の合併症である目の網膜の出血にも効果があります。さらにこの中の地黄には優れた血糖降下作用もあるのです。

3.血流障害を改善し血行を良くすること

糖尿病は余分な脂肪の蓄積や慢性炎症の持続により動脈硬化が促進。そして血流障害により合併症へと進行していきます。漢方では血流障害は昔から「瘀血(おけつ)」と言われ病を治すのに大変重要視されています。
「諸悪の根源は血である。血というものを重視せよ。病百のうち百まで血で解決する」という鉄則があります。それくらいに瘀血である血流障害を改善する漢方薬は有効性に優れ充実しています。

生薬の効能により以下のように分類されています。

・活血薬(動脈の血管を拡張して血流をよくする生薬)・・・当帰・川芎・紅花・延胡索・芍薬
・祛瘀薬(静脈の血流を改善して瘀血を除く生薬)・・・牡丹皮・芍薬
・破血訳(内出血を吸収して瘀血を除く生薬)・・・桃仁・紅花・芍薬・蘇木・牛膝
・血栓溶解薬(血管に付着した血栓を溶解する生薬)・・・丹参・芍薬・川芎・紅花

その人の症状・体質に合わせ、上記のように分類された生薬から選び組み合わされた漢方薬を用い、血流障害を改善し血行を良くする。その結果、細胞・組織・臓器に酸素と栄養をしっかり送り届けることで、糖尿病の合併症を予防し、合併症から体を守っていくのです。また酸素と栄養をもらうことで疲れた膵臓も回復し、インスリンの機能向上にもつながります。

最後になりましたが、今述べました3大療法とその漢方薬は、糖尿病といっても病状と体質は十人十色ですので、あなたに一番合った漢方薬を選び調合いたします。そして糖尿病を根本から体質改善し、合併症から体を守ります。

糖尿病でお困りの方、是非お気軽にご相談くださいませ。健康な人と同じように日常生活ができ寿命を全うされますことを一生懸命応援させていただきます。

一体糖尿病とはどんな病気なのでしょうか?
糖尿病は膵臓から分泌されるホルモン、インスリンが正常に機能しない病気です。I 型と2型の二つのタイプがあります。

I 型は自己免疫疾患などが原因でインスリンを分泌する膵臓の細胞が破壊されることで起こります。ここでは90%以上を占める2型糖尿病(以下糖尿病とする)の説明をいたします。

膵臓から分泌されるインスリンはとても重要な働きをしています。食事をして血液中にブドウ糖が増えるとインスリンが働いて肝臓や筋肉、脂肪細胞にブドウ糖が取り込まれ、エネルギー源として蓄えられます。それにより血液中のブドウ糖は減り食事前の状態に戻ります。しかし糖尿病ではこのインスリンがうまく機能せず高血糖を起こしてしまうのです。

糖尿病でインスリンが機能しない原因に「分泌不全」と「抵抗性」の二つがあります

分泌不全とは

遺伝的な素因も関係しますが、慢性的に膵臓に負担をかけ続けることで、インスリンの分泌不全が起こります。食べ過ぎ飽食はもちろんですが、案外気づかないことに精神的ストレスも多いに影響します。
ストレスがあると体は危機を感じ、アドレナリンというホルモンが膵臓にインスリンを出せと命令。急場にはブドウ糖からのエネルギーを急増する必要があるからです。
ストレスが慢性的に続くと度重なる指令に膵臓も疲れインスリンを出せなくなってきます。

抵抗性とは

膵臓からインスリンが出ているにもかかわらず、インスリンの働きが低下します。これには「内臓脂肪型肥満」が関係します。お腹周りの腸間膜や内蔵周囲に「肥満した脂肪細胞」を溜め込むと、それが脂肪酸を多く出す。この脂肪酸が、インスリンが細胞にブドウ糖を取り込むように指令を出しても、その指令の邪魔をして、ブドウ糖は血中に溢れるようになります。
さらに悪いことに膵臓はインスリンがまだ足りないと勘違いをしてよりインスリンを出すことで膵臓が疲れてきます。

インスリンの機能低下は分泌不全と抵抗性の二つが重なることで起こり、どちらの要因が強いかは患者様により異なります。この二つの要素の悪循環を「糖毒症」と言います。

インスリンが正常に機能せず高血糖が続くと、なぜ血管は損傷され動脈硬化が進行し、合併症を引き起こすのでしょうか?
糖はタンパク質とくっつく性質があり、くっついた「糖化タンパク質」は「糖毒」と呼ばれ、これが合併症の一番の元凶と言われています。
ちなみに糖尿病判定の重要な血液検査、ヘモグロビンAic(HbAic)は糖化タンパク質のひとつ。糖化タンパク質が血管の内壁に沈着すると、特に細かい毛細血管が集中している目の網膜や腎臓はそれだけで詰まってしまいます。太い血管に付着すると、糖化タンパク質は体で分解できない異物。異物は免疫細胞が炎症を起こして排除しようとするので、その炎症により血管は傷つき、血管の内壁には酸化されたコレステロールのプラーク(こぶ)ができ狭くなり、さらにプラークが破れると血栓ができ血管を塞いでしまう。このようにして動脈硬化は進行し血流障害により細胞・組織・臓器は酸素と栄養をもらえず疲弊し、合併症を引き起こしてしまうのです。また糖はタンパク質であるSOD(活性酸素を除去してくれる酵素)にもくっつき、くっつかれたSOD は本来の働きができず活性酸素が大暴れ。これも体内の炎症を加速し、合併症を促進させます、糖尿病は「慢性炎症」の温床ともなっているのです。

糖尿病でよく使われる漢方薬

 八味地黄
 五苓散
 竜胆瀉肝湯
 桂枝茯苓丸
 牛車腎気丸
 通導散
 補中益気湯
 桃核承気湯
 防風通聖散
 芎帰調血飲第一加減

Comments are closed.