自己免疫疾患について

漢方専門三十余年。患者さま一人一人に合わせた調合薬。漢方専門三十余年。患者さま一人一人に合わせた調合薬。

 

 

自己免疫疾患

免疫力が高いということは

私たちのからだの周囲には、多くの敵、細菌やウイルス、かびなどがいますよね。
これらの異物は常に私たちのからだを狙っています。
また異物は外敵だけではありません。
からだの内部で発生する異物、老化細胞やガン細胞などもあります。

私たちのからだは、外からと内からとこれら異物を排除するため、日夜絶え間なく戦いをくりひろげ、からだを守っているのですよ。
このしくみのことを「免疫」といいます。

免疫には大きく「2つの重要な働き」があります。

1つは、自己(味方)か非自己(敵=異物)かを正確にしっかり認識する働きです。
2つめは、非自己(敵=異物)とわかれば素早くそれらを叩き死滅させ、確実に排除する働きです。

免疫力が高いということはこの2つの働きがしっかりできているということなのです。
漢方薬の「十全大補湯」や「補中益気湯」などにはこういった免疫力を高める働きがあるといわれています。

免疫力が落ちると

免疫には大きく「2つの重要な働き」がありました。
1つは、自己(味方)が非自己(敵=異物)かを正確にしっかり認識する働き。
2つめは、非自己(敵=異物)とわかれば素早くそれらを叩き死滅させ、確実に排除する働きです。

免疫力が落ちるとは、この2つの働きが低下することですね。
低下して起こる病気の代表はがんです。
他に細菌やウイルスへの抵抗力も弱く鼻、のど、耳、気管支がすぐに炎症を起こし、風邪をひきやすくなります。

また、口の中の粘膜が弱くなり、口内炎ができやすく歯肉炎や歯槽膿漏にもなります。
ヘルペスにかかりやすく、膀胱炎をくり返したりもします。

免疫力が低下することによって起こる病気は数え切れない程あり、年々増加の一途をたどっています。
がんは2人に1人がなる、最もかかりやすい「国民病」ですし、最近では新型インフルエンザの流行により、その脅威にさらされました。
今ほど免疫力を高めておくことが必要とされる時代はないのではないでしょうか。

膠原病

普段、私たちのからだは「恒常性の維持」により正しく生命は営まれていますが、時に叛乱(はんらん)を起こすことがあるのですよ。

免疫力が落ちて、免疫のしくみが狂うとからだの中の敵(非自己)、味方(自己)の区別ができなくなってしまいます。
そして、さらに困ったことには自分自身(自己)を攻撃する「自己抗体」をつくってしまうのです。
この病気のことを「自己免疫疾患(膠原病)」といいます。

代表的なものでいえば、「関節リウマチ」があります。
関節を包む「骨膜」を敵(非自己)とまちがって識別し、それを攻撃する自己抗体をつくり、関節に炎症と激しい痛みを起こしてしまいます。

ストレスや生活の乱れ、加齢などにより免疫力が低下して、免疫のしくみが狂うといわれています。
漢方薬にはこれら自己免疫疾患に有効な薬が豊富にあるのですよ。
免疫力を高め、免疫の狂いを正すことも重要です。

2つのタイプ

「自己免疫疾患(膠原病)」とは免疫力が落ちて、免疫のしくみが狂うことでからだの中の敵(非自己)、味方(自己)の区別ができなくなり、自分自身(自己)を攻撃する「自己抗体」をつくってしまう病気でした。

自己免疫疾患は大きく2つに分けられます。
特定の臓器が傷害される「臓器特異的自己免疫疾患」と比較的全身の組織や臓器が損傷される「全身性自己免疫疾患」とがあります。
後者は膠原病とも呼ばれています。

臓器特異的自己免疫疾患でご相談の多い病名は
バセドウ病、橋本病-甲状腺
潰瘍性大腸炎、クローン病、原発性胆汁性肝硬変-消化器
糸球体腎炎、IgA腎症-腎臓
自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病-血液
などがあります。

全身性自己免疫疾患(膠原病)では
関節リウマチ、全身性強皮症、シェーグレン症候群、
全身性エリテマトーデス、ベーチェット病などがよく来られます。

西洋医学ではすべてではありませんが、免疫抑制や消炎を目的に副腎ステロイド薬や免疫抑制薬(膠原病では)が使われます。
ステロイドで一時抑えも大切ですが、やめると再発します。

漢方では「症状を取り除く」ことはもちろん、自分自身を攻撃する「自己抗体」と組織の傷害をひき起こす「免疫複合体」の除去を目的とします。

免疫力を高め、免疫の狂いを正すこと。
瘀血(おけつ)を取り除くこと。
これらを中心に「根本的な体質改善」をめざします。
何でもお気軽にお尋ね下さいませ。

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