腸のお話について

漢方専門三十余年。患者さま一人一人に合わせた調合薬。漢方専門三十余年。患者さま一人一人に合わせた調合薬。

 

 

腸のお話

腸は第二の脳

一番単純な多細胞動物にヒドラという動物がいて、このヒドラがもつ器官は腸と口と触覚だけ。
そして、ヒトへの進化の過程において、ほとんど変わっていない器官が腸だと言われています。
そして腸の周りに神経細胞ができ、その集合が進化したものが脳の神経細胞なのです。

腸には約1億個もの神経細胞があり、脳の150億個に次いで多いのです。

要するに、腸には神経細胞があるので、脳の指令を受けなくても蠕動運動を繰り返します。
腸は独自に脳を持ち、自分で考えているのです。
それが、「腸は第二の脳」と言われる由縁です。

しかし、腸と自律神経とは密接な関係があり、自律神経の不調は腸の不調につながり、また腸の不調も自律神経のバランスを崩すこととなるのです。

健康について考える時、一番と言って良いほど大切に考えなければならない臓器は「腸」だと言っても過言ではありません。

腸の働きと腸内細菌

それでは腸の働きとその働きに欠かせない腸内細菌のお話を致します。

腸の主な働きは
①食べ物の消化・吸収を行う。②免疫を担う。ことです。

腸には100種100兆の腸内細菌が存在し、①②にとても重要な働きをします。

①食べ物の消化・吸収を行う
食べ物は小さな分子に消化され、吸収されることで初めて体の栄養となりますが、消化不良の大きな分子のままだと吸収されても栄養にならず、逆に異物となりアレルギーの原因となることがあります。

腸内細菌は、消化されず残った残留物に分解酵素を分泌し、消化を助けているのです。
また、農薬なども分解、解毒しています。

②免疫を担う
免疫とは体の防御反応のことです。
外から悪いものが侵入してくると戦う力や、病気から回復させる力です。

小腸には免疫細胞の60~70%が集中していて、腸管免疫は免疫系最大の場所なのです。

腸内に善玉菌のお花畑が広がっている場合は、IgA抗体が産生され免疫機能が働きますが、悪玉菌が多い場合はアレルギーに対して過剰に反応し、IgE抗体が産生されます。
この腸管免疫の主役は乳酸菌です。

乳酸菌について

乳酸菌は乳酸を産生することで腸内を酸性にし、善玉菌を増やします。

乳酸菌は
①動物性のもの ②植物性のもの に分かれます。

①動物性乳酸菌
ヨーグルトやチーズなどの乳製品が動物性乳酸菌になります。
動物性乳酸菌は胃酸や腸液で死滅するため、生きたまま腸には届きませんが、免疫抗体の産生を活発にします。

②植物性乳酸菌
味噌や醤油、漬物、キムチなどの発酵食品が植物性乳酸菌になります。
植物性乳酸菌は酸やアルカリ、温度変化に強いため、胃酸や腸液で死滅することなく、生きたまま腸に届きます。

日本の発酵食品がいかに優れているのかが分かります。
食生活は私達の体を作ります。
今、和食の良さを見直すことが大切な時代ではないでしょうか。

腸管免疫を上げる食べ物

それでは最後に善玉菌が好む食べ物をご紹介致します。
善玉菌がエサとすることで、善玉菌が増え腸管免疫が上がります。

○食物繊維が多いもの
海藻類、こんにゃく、切り干し大根、熟した果物、
大豆、きのこ類、キャベツやレタスなどの野菜

○発酵食品
梅干し、納豆、味噌

○オリゴ糖を含むもの
バナナ、玉ねぎ、ゴボウ、キャベツ

アレルギーや糖尿病などの生活習慣病、自己免疫疾患、精神疾患、美容においても腸を整えることが一番大切です。

当店では、お食事内容も含め、生活に大切なことを指導致しまして、漢方・自然薬の力で腸を整え体質改善頂きます。
お気軽にご相談下さいませ。

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