3世紀、後漢の時代に書かれた
金匱要略(きんきようりゃく)という医書に
「咽中炙臠(いんちゅうしゃらん)」や「梅核気」
という症状が記されています。
これは、咽喉部に炙った肉片がくっついて
いるように感じる。という意味です。
咽中炙臠は現代の咽喉頭異常感症にあたります。
咽喉頭は知覚が過敏なところで、咽中炙臠は、
神経質で敏感な人や更年期の女性に多くみられます。
原因は、精神的ストレスや平滑筋の異常で
食道・噴門部に痙攣が起こり、のどに
違和感や異物感を感じます。
漢方では、「気滞(気が滞った状態)」といい、
漢方薬はこの症状を取るのに大変優れています。
次回は、咽中炙臠によく使われる漢方薬、
半夏厚朴湯についてお話します。
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