産後は、大きくなった子宮を妊娠前の状態に戻すために、
子宮復古と呼ばれる収縮が起こります。
この時、必要なくなった胎盤の残りや赤ちゃんを
守っていた卵膜や子宮内膜、血液やリンパ液などが
排出されます。
これらを悪露(おろ)と言い、産後5~6週間かけて
排出されます。
子宮の回復が遅れると悪露も長引きます。
悪露は子宮復古のバロメーターと言われています。
古人はよく「産後悪露尽きず」と言っていました。
これは、産後に出てしまわなければならない古血が、
体内に残って排出されないという意味です。
漢方では、汚れて働きが悪くなった血液、古血のことを
瘀血(おけつ)と言い、産後はこの瘀血が原因で、
前ページで述べた肉体症状や精神症状、自己免疫疾患などの
難治性の病気、その他、気管支喘息や蕁麻疹などが
起こると考えます。
よって、悪露が少ない人ほど、体内に残る瘀血量は多いので、
産後は漢方薬できっちり悪露を出し、瘀血を排出することが
大切です。
次回は産後の漢方薬についてのお話です。
漢方は産後の不調や病気、精神症状を得意とします。
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