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不妊治療で「AMH」って何? AMHの意味や基準値について

 

AMH検査

 

お腹のおへその下に子宮があり、その左右両側に一つずつ人差し指ほどの小さな部屋があります。そこが卵巣。
そこではたくさんの卵子がひしめきあって自分の出番を待っています。
その中から毎月いくつかの卵子が目覚め、さらに選ばれたたった一つの卵子(主席細胞)だけが成熟し排卵します。
卵子が目覚めてから成熟するまでの間にAMHというホルモンを分泌します。
AMHの検査は不妊治療の開始時期やステップアップの時期を見極めるために行われます。
ここではAMH値の示唆する意味や年齢別の基準値、そして卵子の一生とその数をお教えします。

 

「卵子は老化する」

いったい女性は何歳まで子供を産むことができるのでしょうか?
以前、「産みたいのに産めない~卵子老化の衝撃」と題してNHKで放送(平成24年6月)があり、不妊が社会問題として大きく取り上げられました。
現在、女性の社会進出にともない妊娠しやすい時期と仕事でのキャリアを積む時期とが重なることで、35歳以上の晩婚化、晩産化が進んでいます。
ところが妊娠に一番大事な卵子は20~30歳。そして30歳を超えた頃から老化がはじまり、35歳を過ぎると老化のスピードはさらに加速します。
日本では「卵子は老化する」ということを教育でも知らされていないために妊娠適齢期を逸し、赤ちゃんを産みたくても産めない人が増えているというのです。

 

「AMHの意味するもの」

①卵子の数

赤ちゃんがほしいと思った時に、いつまで妊娠や出産ができるのか。
それは誰にとっても気になるところです。
その目安になるのが「AMH」という血液検査です。
抗ミュラー管ホルモンとかアンチミューラリアンホルモンとかいわれ、女性の卵巣年齢を知る指標となります。
AMHの検査とは、卵巣内にどれくらいの卵子の数が残っているのかを調べる検査です。
いざ赤ちゃんが欲しいと思った時に卵子がないということが起こらないよう、自分の正しい卵巣年齢を知っておくことが役立ちます。
なぜなら、自分の身体以上に卵子は歳をとるのが早いのですから。

②時間的な余裕

またAMHは、あなたが赤ちゃんを欲しいと思った時に、妊娠から出産するまでにどれくらいの時間的な余裕があるのかを教えてくれます。
女性の卵子の数は胎児の時が最大(700万個)で、歳を重ねるごとに減る一方で増やすことができないのです。
卵子は妊娠してもしなくても、生理があってもなくてもずっと発育していますし、どんどん消えていきます。
AMHが低いと言われたら卵巣内に残る卵子の数が少ないということ。
それだけ妊娠できる時間的余裕がないということを意味します。
焦りは禁物ですが、少し急がれることをおすすめします。

③卵子の質

さらにAMHは卵子の質、卵子の能力も推測できます。
卵子の質は数ではなく年齢に相関し、歳を重ねるほど卵子の質は低下し悪くなります。従って妊娠率も低下すると言われています。
AMHはあくまで卵巣内に残る卵子の数をみる検査です。
しかし値が低く卵子の数が少なくなっていれば卵子の質、能力も低下しているとみるほうが自然と考えられます。

 

「年齢別の平均AMH値」

年齢

27

2829

3033

3436

37

38

39

40

41

42

43

44

45

AMH値

ng/ml

5.01

4.12

3.54

2.80

2.22

1.83

1.62

1.39

1.02

0.86

0.62

0.52

0.15


「卵子の一生とその数」

卵子の一生を通じて卵子の数はどのように変化するのでしょうか。
卵子は女性の身体の奥にひそむ細胞で、卵巣の中にあります。
卵子は赤ちゃんになるためのタネ。
卵子の夢はただひとつ、恋しい精子と出会い赤ちゃんにまで成長してこの世に生を受けること。
実は卵子は新しく作ることはできず、女性が生まれるときに持っている卵子が全てなのです。
卵子の数は、女性が生まれる前の胎児の時が最大で700万個あります。
生まれる時にはもう既に100~200万個になり、卵子がその後活躍できる思春期では20~30万個に減っています。
卵子の元気度のピークは20~35歳で、それを境に歳とともにさらに数が減り老化していきます。
卵子が永遠の眠りにつく頃には女性の月経も幕を閉じることになります。
卵子は女性の身体と一緒に成長し歳を重ねますが、その一生は身体の年齢より短くて寿命は50年といわれています。
女性の平均寿命が85歳を超え老いすらもコントロールできるようになった今でも、想像以上に卵子は歳をとり、老けるのが早いのです。

 

「AMH値の低い方には漢方薬を」

検査でAMHの値が低いと診断されたら、ぜひ漢方薬をおすすめします。
妊娠に至るまでの時間的な余裕を考えると、効率を上げることは大変重要です。
そのためには西洋の不妊治療を受けられるにしても、卵子の質、能力を高めておくことが不可欠です。
卵子は冷え、血行不良、ストレスをとても嫌います。
漢方はこれらの歪みを取り除き、子宮、卵巣に力をつけ、質のよい卵子ができるように身体に生命を吹き込みます。
不妊治療は漢方では長い歴史のなかで培われた経験と実績があります。
卵子は自然の生命そのものです。
卵子を元気に活性化できるもの、それは自然の中にこそあるのです。
それが漢方薬です。
当店では多くの子宝実績があり喜んで頂いております。
ぜひお気軽にご相談下さいませ。

 

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