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不妊症の原因を見つけるための6つの基本検査

不妊症とは夫婦が妊娠を希望し、1年以上性生活を行っているにもかかわらず妊娠しない場合をいいます。
不妊原因を見つけるための6つの基本検査、
① 基礎体温の測定 ② 精液検査 ③ 頸管粘液検査 ④ ヒューナーテスト 
⑤ 子宮卵管造影 ⑥ 経膣超音波診断 についてご紹介します。
これら6つの検査は数回の通院で、1ヶ月ほどで終わります。

① 基礎体温の測定

「排卵の有無や黄体機能(主にプロゲステロン分泌)を知る指標となります。」
基礎体温は朝、起床前に舌下に婦人体温計を入れて測定し、これをグラフにしたものが基礎体温表です。
5時間以上の睡眠があれば昼間でも問題はないとされています。

正常な基礎体温表は
・約2週間の低温相(卵胞期)と約2週間の高温相(黄体期)がある
低温相が21日以上も続く場合は卵胞発育が遅延していると考えます。
無排卵の場合は低温相のみの1相性となります。

・36.5℃を中心に低温相と高温相の温度差が0.3℃以上ある
・低温相から高温相への移行が3日以内である
基礎体温上昇期の1~3日の間に高い確率で排卵します。
排卵直前にLHサージとよばれる脳下垂体からの黄体化ホルモンの放出があり、LHサージの2日後に基礎体温が上昇します。尿中LHテストで排卵を予測し、超音波診断で確認することで排卵を確実に予想できます。

・高相相(36.7℃以上)が10日以上持続する
・高温相に陥落がない

以上を満たさない場合で、黄体期中期の血中プロゲステロンが10ng/ml未満
では黄体機能不全と診断され、着床障害の原因となることがあります。

 

② 精液検査

「精子の状態を知る指標となります。」
精子濃度、精子の運動率、精子奇形率、白血球数を調べます。
精液検査の前には4~7日の禁欲期間が必要です。

精液検査の正常値
精液量  ;1.5ml以上
精子濃度 ;1500万個/1ml以上
総精子数 ;3900万個以上
総運動率 ;運動している精子が40%以上
前進運動率;前進している精子が32%以上
形態   ;形態正常精子が4%以上
精子生存率;58%以上
白血球数 ;100万個/1ml未満

精液検査での診断
乏精子症 ;精子濃度が1500万個/1ml未満
精子無力症;運動している精子が40%未満
奇形精子症;正常な形態の精子が4%未満
無精子症 ;精液中に精子が存在しない
濃精液症 ;100万個/1ml以上の白血球を認める場合で、副性器の炎症に起因している

③ 頸管粘液検査

「頸管粘液が精子の遡上に適しているか、また卵胞成熟の指標となります。」
排卵期に行う検査です。
排卵期になると子宮の入り口の頸管粘液が水様透明になり、精子が子宮内に進入できるようになります。

正常な排卵期の頸管粘液は0.3ml以上と増え、粘稠度が下がり水様透明となり、牽糸性(粘液が糸を引く様子)も上がり10cm以上となります。また、検鏡でシダ状結晶が観察されます。
粘液量がピークに達した日から4日以内に約75%が排卵します。

④ ヒューナーテスト

「頸管粘液中の運動精子数を確かめ、精子が子宮内に進入できるかを知る指標となります。」
排卵期の早朝に性交し、午前中に来院して検査します。

判定基準(400倍視野当たりの運動精子数)
15個以上;妊娠率が有意に高い
5~14個 ;妊娠は十分に期待できる
4個以下 ;妊娠率は有意に低い
不動精子、あるいは大部分が不動精子の場合は抗精子抗体の存在を疑う

⑤ 子宮卵管造影

「子宮内腔の形や卵管の通過性を知る指標となります。」
子宮内膜の肥厚がない月経直後に行うX線検査です。

卵管留水腫や卵管采周囲癒着を見つけることができます。
卵管の通過性が回復し妊娠を促す治療的効果もあります。

⑥ 経膣超音波診断

「子宮や卵巣の状態を知る指標となります。」

子宮に存在する子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣に存在する多嚢胞卵巣、チョコレート嚢胞、卵巣嚢腫などを見つけることができます。
子宮内膜の状態を知ることができ、排卵直前に肥厚した木の葉のような3層構造が認められる場合は子宮内膜の感受性は良いと判断されます。
卵巣内の卵胞の発育状態も知ることができ、排卵日を予測できます。
通常、月経期には5mm程度の卵胞が排卵期には20mm程度になります。
 

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