○ 体を温める生薬
腹部内臓を温める作用のある薬物
乾姜、附子、肉桂、蜀椒、茴香、呉茱萸など
四肢、体表の血行を良くし、外表部を温める薬物
桂枝、当帰、川芎、細辛、麻黄、附子など
上記の生薬は体を温めると言ってもそれぞれに
作用が異なります。
冷え症のお薬と言っても、お一人お一人の体質が
異なりますので、加美漢方薬局ではそれぞれの症状に
合わせて適切な漢方薬を選択します。
乾姜とは、生姜を天日干しして乾燥させたものです。
体が冷えたな。と思う時は、お茶や紅茶に生姜を
すって入れるだけでも温まります。
結構美味しいのでお勧めです。
○ 水分の取り過ぎは体を冷やす!?
メディアでは1日2Lの水を飲むようになど、
水を多く摂取すると血液の粘度が下がり、体に良い。
と言われていますが、それを忠実に守り、
水分過多で冷え性になっておられる方を多く見受けます。
水分は不足してはいけませんが、余分にとりすぎても
良くありません。
体温は36.5℃、水は常温でも10~20℃。
夏はまだしも、冬は特にこの温度差は体を冷やし、
体は熱を産生させるためにエネルギーが必要になります。
食事からの水分もありますので、普通の生活での
1日の水分量は、人によって違いますが、
夏場で1.5L、涼しい季節や冬場では0.5~1Lが
適切だと思います。
○ 体を温める入浴法
体が温まるためには、血管が拡張し、血行が良くなり、
全身に血液がくまなく流れなくてはなりません。
副交感神経が優位になると、体の緊張がほぐれ、
血管は拡張します。
副交感神経が優位になる温度は、40℃を超えない、
ぬるめの湯と言われています。
40℃を越えない、ぬるめの湯で、10~15分の半身浴
(みぞおちのあたりまで湯につかる)がお勧めです。
上半身が寒く感じるときは、乾いたバスタオルを
肩からかけると良いです。
ラベンダーなど自然の入浴剤もお勧めです。
ラベンダーは副交感神経の働きを活発にし、
全身の温め効果とリラックス効果で快眠をもたらしてくれます。
皆さんもお気に入りの入浴剤を探してみて下さいね。
冷え症には漢方薬がたいへんよく効きます。
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