それでは腸の働きとその働きに欠かせない
腸内細菌のお話を致します。
腸の主な働きは
①食べ物の消化・吸収を行う。②免疫を担う。ことです。
腸には100種100兆の腸内細菌が存在し、
①②にとても重要な働きをします。
①食べ物の消化・吸収を行う
食べ物は小さな分子に消化され、吸収されることで
初めて体の栄養となりますが、消化不良の大きな
分子のままだと吸収されても栄養にならず、
逆に異物となりアレルギーの原因となることがあります。
腸内細菌は、消化されず残った残留物に
分解酵素を分泌し、消化を助けているのです。
また、農薬なども分解、解毒しています。
②免疫を担う
免疫とは体の防御反応のことです。
外から悪いものが侵入してくると戦う力や、
病気から回復させる力です。
小腸には免疫細胞の60~70%が集中していて、
腸管免疫は免疫系最大の場所なのです。
腸内に善玉菌のお花畑が広がっている場合は、
IgA抗体が産生され免疫機能が働きますが、
悪玉菌が多い場合はアレルギーに対して過剰に反応し、
IgE抗体が産生されます。
この腸管免疫の主役は乳酸菌です。
次回は乳酸菌のお話です。
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