女性に特有のホルモンとしてエストロゲン、プロゲステロンが良く知られています。
女性らしさや美をもたらしてくれるのも女性ホルモンですがある種の女性特有の症状や病気も女性ホルモンによるところが大きいのも事実です。
今回は女性ホルモンの中でも、若返りのホルモン「エストロゲン」に焦点をあててみたいと思います。
エストロゲンと月経周期
エストロゲンは月経後~排卵前の卵胞期に分泌量が最大となります。
エストロゲンは卵巣の中で成熟した卵胞から分泌され卵胞ホルモンとも呼ばれています。
卵子の成長を助けたり、子宮内膜を厚くして妊娠しやすい環境作りをします。
エストロゲンの働きで成熟した卵胞は卵子を排卵し殻となった卵胞が黄体へと変わり黄体からプロゲステロンが分泌されます。
基礎体温を継続してつけることで、月経が始まる日が予測できるだけでなく、排卵や女性ホルモンの分泌が正しく行われているかどうかの診断にも役立ちます。
基礎体温表を妊娠のためだけに活用されるのは勿体ない事です。
健康管理を兼ねて、基礎体温表を活用されることをお勧めします。
基礎体温表の見方に関しましては「加美漢方のHP」
http://www.kami-kanpou.com/case_06.html#funin06
をご参考下さいませ。
漢方薬でホルモンバランスを正常にすることで、生理の辛い症状等が改善し、基礎体温表も整ってきます。
これは卵子の活性化にもつながります。
お気軽にご相談下さいませ。
エストロゲンと美肌
エストロゲンはコラーゲンの産生を促し、お肌の新陳代謝を促進させます。
エストロゲンが「美のホルモン」と言われるゆえんです。
毎日同じ環境で生活しているのに、一ケ月の内にお肌の調子が良い時期と悪い時期があることに不思議ではありませんか?
お肌の調子が良くなる時期、つまりエストロゲンの分泌が高まる時期は月経後7~10日間の卵胞期と呼ばれる期間です。
この期間はお肌にハリとツヤがもたらされ一ケ月の内で一番お肌の調子が良い時期です。
新しい化粧品の使用や、無駄毛の処理などはお肌が安定しているこの時期にお勧めです。
ホルモンバランスがくずれていると、生理も不順となりつらい生理痛や腰痛に悩まされることにもなります。
そして、ニキビや吹き出物などのお肌のトラブルにもつながってしまいます。
漢方薬でホルモンのバランスを整え、生理不順が改善されると、体の内から輝く美肌へと変化していることに気付いて頂けることと思います。
エストロゲンと更年期症状
日本人女性は平均51歳で閉経を迎えます。
閉経前後の数年は更年期と言い様々な辛い症状に悩まされる時期です。
閉経に近づくに従い、卵巣の機能は低下しエストロゲンの分泌量が急激に減少します。
更年期症状は、エストロゲンの急激な減少と深く関わっています。
ホットフラッシュ、憂うつ、物忘れ、イライラなどの更年期症状に悩まされていませんか?
これらの症状の主原因は活性酸素です。
エストロゲンには活性酸素を打ち消す強力な力があり成熟期の女性の心と体を守っているのですが更年期にはエストロゲンが急激に減少するため活性酸素にさらされやすくなり、更年期症状が起こります。
活性酸素を打ち消すには、酵素や抗酸化物質の働きが大切です。
エストロゲン製剤の摂取を続けると乳がん・子宮体がんのリスクが高まりますので服用には抵抗がありますよね。
漢方・自然薬は活性酸素を打ち消し、更年期障害にはたいへん効果があります。
お気軽にご相談下さいませ。
エストロゲンと骨粗鬆症
骨量はエストロゲンにより保たれています。
エストロゲンは、新しい骨を作る細胞「骨芽細胞」と古くなった骨を壊す細胞「破骨細胞」の働きを調節し骨量のバランスをとっています。
更年期には、エストロゲンが急激に減少するため骨量のバランスが崩れ、「作る」よりも「壊す」働きが強くなり、骨がもろくなります。
この状態を骨粗鬆症と言い、骨粗鬆症の患者さんの約8割が女性であるのは、閉経によりエストロゲンが減少するためです。
骨粗鬆症により腰痛や圧迫骨折、坐骨神経痛などになりやすくなってしまいます。
骨粗鬆症にならないために、普段から下記の栄養素をバランスよく摂るように心がけてください。
- カルシウム(骨の材料になります。海藻、小魚に多く含まれます。)
- ビタミンD(カルシウムの吸収を助けます。魚などに多く含まれます。)
- ビタミンK(骨芽細胞の働きを活発にします。緑色野菜などに多く含まれます。)
また、漢方・自然薬は骨を丈夫にするだけでなく
筋肉にも力をつけ、骨を支えます。
お気軽にご相談下さいませ。
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