加美漢方ブログ
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漢方薬

生理前症候群によく使われる漢方薬をご紹介

生理前症候群(PMS・月経前症候群・生理前緊張症候群)には多種多様な症状があり、症状や体質によって漢方薬を使い分けるのが大事です。ざっくりとした症状別に、生理前症候群によく使う漢方薬を紹介します。

以前に生理前症候群についてご紹介した記事は下記URLよりご覧ください。
https://www.kami-kanpou.com/gynecological_disease/生理前症候群/

気が高ぶる・イライラする・落ち込む

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

体力があって便秘気味でヒステリックな人に使われる漢方薬です。便通をつけることで気の巡りをよくし、気の巡りもよくして気の高ぶりを抑えます。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

体力が中程度~あまりない人向けの漢方薬です。気の巡りをよくしつつ、血と水の巡りをよくして生理前のイライラ・過食・落ち込みを鎮めます。胃腸に問題はないけれど気が立ちすぎて「食事いらない!」と叫んでしまうような場合におすすめです。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

体力があまりない人向けの漢方薬です。気の巡りを良くして気の高ぶりを沈めつつ、体の冷えている部分を温めます。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

食べ過ぎやストレスで喉になにか詰まったような感じがする人に向いています。食欲がある人向けです。気の巡りをよくし、胃の動きをよくして喉の詰まった感じを取るので、消化のよい食事にするとより薬が効きやすくなります。

抑肝散(よくかんさん)

神経の高ぶりを鎮めてイライラや怒りっぽさを和らげる漢方薬です。体力中程度~あまりない人に向いています。胃がもたれやすかったり体力に自身がなかったりする場合は、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)という、抑肝散に胃の生薬を足した漢方薬が向いています。

貧血気味

四物湯(しもつとう)

血を補う基本の漢方薬です。胃にもたれやすい生薬を含むので、胃腸に問題がない人に向いています。貧血があるなら、鉄分だけでなく、血を作るタンパク質や葉酸などのビタミンもしっかりとりましょう。

温清飲(うんせいいん)

四物湯に体の熱をとり炎症を抑える生薬を複数足したものです。アトピーに使われる場合が多いですが、漢方では気の高ぶりを体の余計な熱と見なす場合もあるため、貧血がありなおかつ気が高ぶる場合にも使います。

温経湯(うんけいとう)

四物湯に、体を温め巡りをよくする生薬を複数足したものです。体が冷えて痛む、お腹が冷えて痛む、などの場合に向いています。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

胃腸があまり強くなく体力もない人の貧血に向いています。四物湯より胃にもたれにくく、穏やかに体を温め血を補います。また、体の余計な水を出すので、むくみがちで色白な人に向いています。
血を補う生薬は胃にもたれやすいものが多いので、あまりにも胃腸が弱い場合は、四君子湯(しくんしとう)や六君子湯(りっくんしとう)など、胃に力をつけ消化吸収力を上げる漢方薬を使う場合があります。

だるくなる

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

体に体力をつけ元気を出させる漢方薬です。体力がなくやせた人向けです。食欲不振や夏バテにも効果を発揮します。ただ、あまりにも胃腸が弱い場合は四君子湯や六君子湯のほうが向きます。

帰脾湯(きひとう)

疲れ果ててうまく眠れない、やることがあっても座ったまま立ち上がれずぼーっとしてしまう、という人に体力と元気を補う漢方薬です。眠りやすくする作用もあります。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

元気を補いつつ血も補う漢方薬です。補中益気湯に似た生薬に四物湯がまるごと足されています。胃腸に問題がないならおすすめです。

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

十全大補湯とよく似た漢方薬ですが、十全大補湯より心を落ち着け眠りやすくする漢方薬です。

むくみ

五苓散(ごれいさん)

体を温め巡りをよくしつつ、体中の余計な水分を尿として出す漢方薬です。胃腸に溜まった水分や足に溜まったむくみなどを吸収して尿として出すので、むくみだけでなく胃もたれや下痢にも効きます。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

上半身のむくみによい漢方薬です。三半規管のむくみも取るので、主にめまいの薬として使われます。

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸が弱り、なおかつ体に余計な水分が溜まっている人向けの漢方薬です。めまいを抑えむくみを取るので、めまいの漢方薬として有名です。

腹痛

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

血の巡りをよくし、血行不良による痛みを和らげる漢方薬です。生理前の腹痛や生理痛は血行不良によるものが多いですが、桂枝茯苓丸は特に下半身の血の巡りをよくします。

気が高ぶる上に貧血気味

芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)

産後、消耗した女性に使う漢方薬ですが、妊娠中でなければ出産経験のない女性に使っても問題ありません。胃腸を整えて体力と血を補いつつ、血の巡りをよくして不調を和らげます。また、気の巡りをよくして落ち込みやイライラを和らげます。また、出産経験のある女性はずっと産後という考え方もあるので、出産経験のある女性なら選択肢に入れていい漢方薬です。

芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)

芎帰調血飲に、体を温め巡りをよくする生薬や気の巡りをよくする生薬をさらに足した漢方薬です。体力がなく出産経験がない女性にも向いた漢方薬となっています。

冷え

苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)

下半身を温めつつ、体を冷やしている余計な水を抜く漢方薬です。体力がない人に向いています。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

体を温め血を増やして血行をよくする漢方薬です。しもやけによく使われますが、冷えて体が痛む場合にもおすすめです。

頭痛

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

片頭痛に使う漢方薬です。胃が冷えて水が溜まっている人に向きます。五苓散と同時に使う場合もあります。

五苓散(ごれいさん)

低気圧頭痛や二日酔い頭痛に使う漢方薬です。脳のむくみを取る作用があります。片頭痛で呉茱萸湯と同時に使う場合もあります。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

気の巡りが悪くてこめかみが痛む頭痛に向いています。

生理前症候群には多種多様な漢方薬がある

生理前症候群は数多くの症状があります。
多くの漢方薬をご紹介しましたが、お一人お一人の体質、症状によってお合わせする漢方薬は違ってきます。体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。何でもお気軽にご相談下さいませ。


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