加美漢方薬局が選ぶ、子どもにおすすめの漢方薬5選
漢方薬は子どもの不調にも広く使えます。漢方薬は夜泣き・かんしゃくによく使う薬です。また、虚弱・登校拒否の漢方薬・下痢の漢方薬、虚弱改善の漢方薬など、漢方薬は子どもの多くの不調に使えます。子どもに使う代表的な漢方薬を紹介します。

この記事の目次
夜泣き・かんしゃく
抑肝散(よくかんさん)
構成生薬:釣藤鈎(ちょうとうこう)・柴胡(さいこ)・甘草(かんぞう)・当帰(とうき)・茯苓(ぶくりょう)・白朮(びゃくじゅつ)・川芎(せんきゅう
神経が興奮して夜泣き・かんしゃく・イライラがあるときの漢方薬です。釣藤鈎は神経を鎮め、子どもの夜泣き・癇癪を抑えます。柴胡と甘草は釣藤鈎の働きを助け、精神を安定させる生薬です。当帰は体に栄養を与え栄養不足によるイライラや興奮を抑えます。茯苓と白朮は、神経の興奮で調子が悪くなった胃を健康にします。また、茯苓は精神安定効果もある生薬です。川芎は血行を良くし、香りで気分を晴らします。胃腸が弱い場合は、抑肝散に胃を動かす生薬を足した抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)がおすすめです。
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
構成生薬:小麦(しょうばく)・甘草(かんぞう)・大棗(たいそう)
非常に興奮してヒステリーを起こす子に使う漢方薬です。手足が痙攣してあくびを頻発する子に向いています。小麦は興奮を抑え、焦り・不眠・不安などを和らげます。甘草は痙攣を和らげ、興奮を鎮める生薬です。大棗は栄養を与え、栄養不足による情緒不安定を鎮めます。
腹痛・虚弱・登校拒否
小建中湯(しょうけんちゅうとう)
構成生薬:膠飴(こうい)・甘草(かんぞう)・桂枝(けいし)・芍薬(しゃくやく)・生姜(しょうきょう)・大棗(たいそう)
膠飴(こうい)・甘草(かんぞう)・桂枝(けいし)・芍薬(しゃくやく)・生姜(しょうきょう)・大棗(たいそう)
胃腸が弱い子の夜泣き・腹痛・虚弱・疲労・神経質・登校拒否・おねしょなどに広く使う漢方薬です。膠飴(水飴)は栄養を補い、胃腸などの痙攣による痛みを鎮めます。甘草は消化器官の痙攣を和らげ、痛みを止める生薬です。桂枝は体を温めて巡りを良くします。芍薬は血に栄養を与え、体液の循環を良くする生薬です。生姜と大棗は消化器官を健康にし、栄養を与えます。桂枝と生姜には胃腸を温めて消化吸収力を高める作用もあります。場合によっては、小建中湯に体力を補う生薬を加えた黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)を使うこともあります。
下痢・嘔吐
五苓散(ごれいさん)
構成生薬:茯苓(ぶくりょう)・猪苓(ちょれい)・白朮(びゃくじゅつ)・沢瀉(たくしゃ)・桂枝(けいし)
水を飲んでも吐いてしまう、食中毒でもないのに下痢をする、などに使う漢方薬です。消化器官の水分吸収を良くして、余分な水分は尿にしますが、必要な水分は体内に留めます。茯苓は胃に溜まった水を吸収し尿として外に出す生薬です。猪苓は余計な水分を下半身に誘導して尿にするのを助けます。白朮は胃に溜まった水分を抜き、胃腸を健康にする生薬です。沢瀉は下半身と腎に働き、利尿を促します。桂枝は腎を温めて利尿作用を助け、体を温めて巡りを良くし、体の水分が巡るのを助けます。
免疫の向上
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
構成生薬:黄耆(おうぎ)・人参(にんじん)・甘草(かんぞう)・当帰(とうき)・白朮(びゃくじゅつ)・升麻(しょうま)・柴胡(さいこ)・陳皮(ちんぴ)・大棗(たいそう)・生姜(しょうきょう)
食欲がない・いつも風邪を引いている・体力がない・病後の消耗などによく使う漢方薬です。黄耆と人参は体力をつけます。甘草と人参は胃腸を元気にし、栄養の吸収を良くして体力をつける生薬です。白朮は胃に溜まった余計な水分を除き、消化器官を健康にします。当帰は血を補う生薬です。陳皮は胃腸を動かし、食べ物や他の生薬の消化を促進します。升麻と柴胡はエネルギーを上半身に引き上げ、頭をしゃっきりさせます。また、胃下垂や脱肛を上に引き上げて治す働きもあります。
子供の不調には大阪の加美漢方薬局にご相談を
子どもの発育不良を感じたときはまず病院で診てもらうべきです。しかし、ホルモンその他に異常がない場合は、発育不良に使う漢方薬もあります。六味丸(ろくみがん)は子どもの発育不良によい漢方薬です。
多くの漢方薬をご紹介しましたが、お一人お一人の体質、症状によってお合わせする漢方薬は違ってきます。大阪・加美漢方薬局では体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。 何でもお気軽にご相談下さいませ。
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