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漢方薬

加美漢方薬局が選ぶ、思春期におすすめの漢方薬5選

漢方薬は思春期の不調に対処できます。めまいや腹痛による不登校・起立性調整障害・生理痛などに対応する漢方薬はたくさんあるのです。ストレス症状に使う漢方薬もいろいろあります。思春期に多い悩みに使う代表的な漢方薬を紹介します。

思春期の学生イメージ

不登校(めまい・腹痛)

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

構成生薬:茯苓(ぶくりょう)・白朮(びゃくじゅつ)・桂枝(けいし)・甘草(かんぞう)

立ち上がったときのめまい・動悸・息が荒くなるなどに使う漢方薬です。めまいは三半規管のむくみ、動悸は胃に溜まった水分による動悸と考えて水を抜く漢方薬を使います。茯苓は精神を安定させつつ、余計な水分を尿として外に出す生薬です。白朮は胃に溜まった水分を抜き、水分代謝を良くします。茯苓と白朮は合わせて使うことで水分代謝を良くする働きが強まります。桂枝は体を温めて巡りを良くし、気の巡りを整える生薬です。甘草は桂枝がもたらす熱を巡らせ、胃腸を整えます。また、茯苓の水分を出す働きを強めます。

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

構成生薬:半夏(はんげ)・天麻(てんま)・黄耆(おうぎ)・人参(にんじん)・白朮・茯苓・沢瀉(たくしゃ)・陳皮(ちんぴ)・麦芽(ばくが)・乾姜(かんきょう)・黄柏(おうばく)・生姜(しょうきょう)

胃腸が弱い子のめまい・頭痛によく使う漢方薬です。三半規管のむくみや自律神経の乱れによるめまいを和らげます。半夏は吐き気を抑え、胃に溜まった余計な水を腸へ送って胃を楽にします。天麻は自律神経を整えてめまいを和らげる生薬です。黄耆は余計な水を尿として出し、体力をつけます。人参は体力をつけ、消化器官を元気にする生薬です。白朮は胃に溜まった水を除いて胃を元気にします。茯苓は胃に溜まった水分を吸収し、利尿作用がある沢瀉と協力して水分を尿として出します。陳皮は胃の動きを良くし、胃に溜まった水分を除く生薬です。麦芽は消化を助けます。乾姜は内臓を強力に温め、内臓の冷えによる不調を和らげる生薬です。生姜は胃腸を温めて健康にし、吐き気も鎮めます。黄柏は体の余計な熱を取りつつ余計な水分を除く生薬です。

小建中湯(しょうけんちゅうとう)

構成生薬:膠飴(こうい)・甘草(かんぞう)・桂枝(けいし)・芍薬(しゃくやく)・生姜(しょうきょう)・大棗(たいそう)

学校に行こうとするとお腹が痛くなってしまう子によく使う漢方薬です。膠飴(水飴)はお腹の引きつりによる痛みを緩和し、体力を補います。甘草は痛みを止め、消化器官の筋肉のひきつりを緩和する生薬です。桂枝は体を温めて巡りをよくし、元気を全身に巡らせます。芍薬は筋肉のひきつりを抑え腹痛を和らげる生薬です。生姜と大棗はお腹を温めて消化器官を元気にします。

不登校(起立性調節障害・ストレス)

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

構成生薬:柴胡(さいこ)・黄芩(おうごん)・半夏(はんげ)・人参(にんじん)・甘草(かんぞう)・芍薬(しゃくやく)・桂枝(けいし)・生姜(しょうきょう)・大棗(たいそう)

頭痛・吐き気・こじらせた風邪などによく使う漢方薬です。柴胡は自律神経を整えて交感神経の緊張を解し、胸の脇の筋肉のこわばりを和らげます。黄芩は柴胡と協力して体全体の余計な熱を冷ます生薬です。人参と甘草は胃腸を元気にし、体に栄養を吸収させます。甘草は各生薬を調和させる働きもあります。半夏は吐き気を鎮める生薬です。芍薬は柴胡と協力して自律神経を調節し、筋肉を緩めて痛みを鎮めます。また、甘草と協力して筋肉をさらに緩め痛みを和らげます。桂枝は体を温めて巡りをよくし、頭痛・悪寒などを和らげる生薬です。生姜と大棗は胃腸を温めて元気にします。

生理痛

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

構成生薬:桃仁(とうにん)・牡丹皮(ぼたんぴ)・桂枝(けいし)・芍薬(しゃくやく)・茯苓(ぶくりょう)

下半身の血行を良くし、血行不良による生理痛を和らげる漢方薬です。桃仁は頑固な血行不良を改善します。牡丹皮は桃仁と協力して血行を良くし、血に溜まった余計な熱を冷まします。桂枝は体を温めて巡りをよくし、桃仁と牡丹皮の血行促進作用を助ける生薬です。芍薬は筋肉(子宮の平滑筋も含む)の引きつりを和らげ、血を補うことで血行を助けます。茯苓は精神を安定させ、余計な水分を尿にして出す作用があり、血行不良から生まれた水分代謝不良を改善する生薬です。

思春期の不調には大阪の加美漢方薬局にご相談を

思春期の不調の原因はさまざまです。疲れ・ストレス・自律神経の乱れ・起立性調整障害など、多くの原因があります。ここで挙げた漢方薬は代表的なものだけで、不調の原因や体質に合わせてさまざまな漢方薬があります。疲れなら補中益気湯や十全大補湯、ストレスなら四逆散や抑肝散、自律神経の乱れなら加味逍遙散や女神散、生理痛なら温経湯や当帰芍薬散など、体質に合わせて多くの漢方薬が存在するのです。

大阪・加美漢方薬局では体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。

何でもお気軽にご相談下さいませ。


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