加美漢方ブログ
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漢方

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漢方薬

耳鳴りに効果がある漢方薬

原因がよくわからない耳鳴りに、漢方が有効な場合があります。漢方では、耳鳴りの原因を主に3つに分けます。漢方から見た耳鳴りの原因の解説と、原因別の耳鳴りによい漢方薬の紹介をします。

漢方から見た耳鳴りの原因

「気・血・水」の不足

「気(き)・血(けつ)・水(すい)」は体を常に巡る3要素です。気・血・水が十分に存在しないとさまざまな不調が起きます。特に、気は血・水より先行するエネルギーとされており、気が十分にないと血・水の不足が起こると考えられています。また、気が十分巡らないと血と水の巡りも滞ります。水の巡りが悪い場合は余計な水が体にたまり、これが耳鳴りの原因になる場合もあります。

腎の衰え(腎虚)

漢方では、成長や生殖を司る五臓を腎と呼びます。五臓は体の機能を分類したものなので、腎は腎臓そのものとは異なる概念です。副腎などの機能も含みます。成長・生殖のエネルギーが衰え、体を温めるエネルギー「腎精」が不足した状態を腎虚と呼び、頻尿・下半身のだるさ・耳鳴りなどの原因になります。

肝の乱れ

漢方ではストレス・怒りに関連したり、血をためておいたりする五臓を肝と呼びます。肝臓そのものとはまた異なる概念です。肝が高ぶると精神が興奮したり自律神経が狂ったりして耳鳴りに繋がります。

耳鳴りにいい漢方薬

気血水の不足

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

穏やかに体を温めて気と血を補い、余分な水を抜く漢方薬です。色白でむくみがちな人に向きます。婦人薬としてもよく知られていて、貧血やむくみにおすすめです。体力がなくても使えますが、胃が弱すぎる場合は胃にもたれる場合があるので、胃腸に力をつけ気を補う六君子湯などと組み合わせたほうがいい場合があります。

腎の衰え(腎虚)

六味丸(ろくみがん、六味地黄丸ろくみじおうがん)

腎虚にまず一番に使われる漢方薬です。腎精を補うだけでなく、血と水の巡りをよくする生薬も含まれています。ただ、胃が弱すぎる場合は胃にもたれる場合があるので、胃腸に元気をつけ気を補う漢方薬の六君子湯などと組み合わせたほうがいい場合があります。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

六味丸に体を温める生薬を足したものです。体が冷えている場合はこちらが向いている場合があります。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

六味丸に水の巡りをよくする生薬と下半身に薬効を導く生薬を足したものです。体質によってはこちらが向いている場合があります。

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

六味丸に目にいい生薬を足したものです。眼精疲労がひどい場合はこちらが向いている場合があります。

知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

六味丸に体を冷やし潤いを補う漢方薬を足したものです。耳鳴りだけでなく、のぼせやほてりがある場合はこちらが向いている場合があります。

七物降下湯(しちもつこうかとう)

下の血圧が高い人に使われる高血圧の漢方薬ですが、気・血・腎精を補い血の巡りをよくするので耳鳴りにも使われます。胃にもたれやすい生薬が含まれているので、胃腸が弱い人には向いていません。

肝の乱れ

抑肝散(よくかんさん)

肝の乱れによる怒りっぽさによい漢方薬です。胃腸が弱い人は抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)の方が向いています。

加味逍遥散(かみしょうようさん)

肝の乱れによるイライラ・落ち込みによい漢方薬です。気血も補います。生理前症候群(PMS)や更年期障害の不定愁訴にもよい漢方薬で、あまり体力がなくても使えます。

その他

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

気を補いつつ水の巡りをよくして体の余計な水を抜く漢方薬です。めまいの薬として知られていますが、耳鳴りに使う場合もあります。体力がない場合も使えます。

耳鳴りの薬膳・養生

気の不足

穀類をよく噛んで食べるのがおすすめです。白米のおかゆは消化がよいのでとても向いています。イモ類、とくに山芋や長芋を加熱して食べるのもおすすめです。体を冷やさないように気をつけましょう。また、汗をかくと気を消耗するので、汗をかきすぎない運動をして、サウナや岩盤浴は控えましょう。

余計な水を抜く

毎日湯船にしっかり浸かって汗をかいてください。また、気の不足がないのであれば汗をかく運動をするのを心がけましょう。

腎の衰え

腎の衰えには冷えがよくないので、体を冷やさないようにしましょう。湯船に浸かるのは体を積極的に温めるのでおすすめです。また、腎精を補うくるみ・エビ・赤貝などを積極的にとりましょう。体の冷えが気になる場合は合わせてニラ・八角・ウイキョウ(フェンネル)も食生活に取り入れましょう。

肝の乱れ

香りのよいものを生活に取り入れましょう。香味野菜を食事に使ったり、好きな香りの香水やアロマオイルを使ったり、好きな香りの入浴剤を使うなどです。特に好きな香りが思いつかない場合は、レモン、オレンジ、ゆずなど、柑橘系の香りがおすすめです。また、イライラは軽い運動やカラオケで大いに発散してください。

耳鳴りと漢方

漢方から見ると、耳鳴りには複数の原因があります。
多くの漢方薬をご紹介しましたが、お一人お一人の体質、症状によってお合わせする漢方薬は違ってきます。
体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。何でもお気軽にご相談下さいませ。


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