加美漢方ブログ
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漢方薬

のどの痛みにおすすめの漢方薬

喉の痛み・腫れには漢方薬がおすすめです。炎症を取るだけでなく、膿を出しやすくする漢方薬が多くあります。ただし、体力の有無や喉の痛みの度合い、喉の粘膜の乾燥の仕方によって漢方薬を選ぶことが大事です。体質と症状にあった漢方薬を選ばないと、逆に症状が悪化することがあります。ここでは、体力に合わせた喉の痛み・違和感に使う漢方薬を紹介します。体力にかかわらず広く使える漢方薬も紹介しますが、誰にでも使えるというわけではないので注意してください。

体力に関わらない喉の痛みの漢方薬

銀翹散(ぎんぎょうさん)

喉の痛み・腫れによく使われる漢方薬です。体の炎症を取り体を冷やして、熱感のある痛みを引かせます。体を冷やす漢方薬なので、胃腸が弱かったり、みぞおちを触って冷えていたりする人には向いていません。

駆風解毒散(くふうげどくさん、別名:駆風解毒湯くふうげどくとう)

銀翹散に、さらに体を冷やす生薬を足した漢方薬です。喉の痛みだけでなく、扁桃腺炎にも使われます。胃腸が弱かったり、みぞおちを触って冷えていたりする人には向いていません。

甘草湯(かんぞうとう)

喉が腫れて痛み、熱がある場合に向きます。口内炎やしわがれ声にも使われます。甘草を溶かした白湯を喉に触れさせるように少しずつ飲み込んだり、甘草湯を溶かした水でうがいしてから飲み込むと、より喉に効きます。

桔梗湯(ききょうとう)

甘草湯に、膿を出しやすくする桔梗を足したものです。白湯に溶かして少しずつゆっくり飲み込むとよいです。桔梗湯を溶かした白湯でうがいしてから少しずつ飲み込んでもよいでしょう。

桔梗石膏(ききょうせっこう)

激しい喉の痛み・熱を持った腫れがあり、発熱している場合によく使われる漢方薬です。強力に冷やす生薬が含まれているため、胃腸が弱かったりみぞおちを触ってみて冷えていたりする人には向きません。

響声破笛丸(きょうせいはてきがん)

声をよく使う人や喉が弱い人のしわがれ声・喉の不快感に使う漢方薬です。カラオケ前に声を出しやすくするのにもよく使われます。胃腸が弱かったりみぞおちを触って冷えていたりする人には向きません。

体力があまりない場合の喉の痛みの漢方薬

排膿湯(はいのうとう)

喉の腫れ・痛みや扁桃腺炎に使われる漢方薬です。桔梗湯に似た薬ですが、こちらは胃腸の力を補う生薬が入っているので、より胃腸に優しいです。

体力が中程度の場合の喉の痛みの漢方薬

麦門冬湯(ばくもんどうとう)

からせきに使われる漢方薬ですが、肺や気管支・喉などの粘膜を潤す薬なので、喉のイガイガや乾燥にも使われます。逆に、水のような痰や鼻水が出ている場合には向きません。

小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)

治りにくい風邪に使われる小柴胡湯(しょうさいことう)に、桔梗石膏を足した漢方薬です。胸や脇が張ったように痛み、イライラがあり、寒気と熱さが交互に来る人の喉の腫れ・痛みに使います。胃腸が弱かったり、みぞおちを触ってみて冷えている人には向きません。

排膿散(はいのうさん)

喉の腫れ・痛みや歯肉炎に使われます。炎症を取り膿を出しやすくする漢方薬です。体力虚弱な人には向きません。

排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)

排膿湯と排膿散を組み合わせた漢方薬です。排膿散を使うには体力のない人にも使えます。喉の痛みだけでなく、歯肉炎や副鼻腔炎などにも使われます。

体力がある場合の喉の痛みの漢方薬

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

体力があり、体ががっしりしている人で、喉が腫れて痛みを持っている場合によく使われます。黄色く粘る鼻水や痰、アトピー、湿疹、ニキビなど、体の炎症全般にも使われます。

柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)

荊芥連翹湯と似た漢方薬ですが、どちらかというと子供向けです。炎症を取り、膿を出すので、喉の腫れ・痛みに向いています。

薬がないけれど喉の痛みをなんとかしたい時

ハチミツ

ハチミツは喉を潤し炎症を鎮めます。スプーン1杯を喉に触れさせるようにゆっくり舐めるといいでしょう。ハチミツには咳止めの効果もあります。

ハチミツ大根

大根は炎症を鎮めます。ハチミツ大根の作り方として、角切りの大根をハチミツに漬けて出た汁を使うのがよくあるやり方ですが、汁が出るまで待てない場合は大根おろしとハチミツを混ぜたものを舐めましょう。これは咳止めの効果もあります。

ミントティー

ミントは炎症を取り体を冷やします。ペパーミントティーが多くのスーパーで売っています。喉に触れさせるようにゆっくり飲みましょう。ハチミツを多めに入れるとさらによいです。

まとめ

漢方薬には、喉の痛みを鎮めるだけでなく、膿を出しやすくするものも多いです。

多くの漢方薬をご紹介しましたが、お一人お一人の体質、症状によってお合わせする漢方薬は違ってきます。体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。 何でもお気軽にご相談下さいませ。


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