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漢方薬

便秘に漢方を! 便秘のタイプによって下剤以外の選択肢も

便秘は苦しいものです。便秘に悩む人は女性が多いですが、男性にもたくさんいます。男女ともに漢方薬が有効です。

便秘の定義にはいろいろありますが、医学的には

  • 排便が2〜3日に1回
  • 排便が2〜3日に1回
  • 便が出なくて苦しいなどの自覚症状がある

のいずれかを満たせば便秘と言われています。これらに当てはまらなくとも、

  • 3日以上排便がない
  • 排便が一週間に2回以下
  • 残便感がある

のいずれかに当てはまれば、便秘としていいでしょう。ここでは、漢方から見た便秘のタイプと、便秘タイプ別に使われる主な漢方薬について解説します。

漢方から見た便秘タイプ

漢方から見て、便秘のタイプは主に4つに分かれます。

  • 熱秘
  • 気秘
  • 冷秘
  • 虚秘

漢方から見て、便秘のタイプは主に4つに分かれます。

熱秘

「陽盛」と言う体質に該当します。体が熱を持っていて、体を冷やすために水分を腸から吸い取ってしまいます。便は臭いが強く、乾燥して固いです。体の熱を冷ます必要があります。

気秘

「気滞」と言う体質に該当します。ストレスなどで体の巡りが悪く、消化器官の動きもよくないため、便秘になったり軟便になったりします。体の巡りを良くしつつ、消化器官の動きも良くする必要があります。

冷秘

「陽虚」と言う体質に該当します。体を温めるエネルギーが足りず、体の内部がとても冷えているため消化器官の動きが悪いです。最初は太くて硬い便が出ますが、最後は下痢になることが多いです。体を温めて消化管を動きやすくする必要があります。

虚秘

「陰虚」または「血虚」と言う体質に該当します。腸の潤いが足りず、便がうまく出せません。コロコロで固い、うさぎの糞のような便が出ます。体に潤いを補給する必要があります。

便秘タイプ別漢方薬

お通じ戦隊カイベンジャー

漢方では、体質・症状に合わせた漢方薬を使うことが何より大事です。合わない漢方薬を使うと、逆に調子を悪くしてしまうことがあります。便秘タイプ別に使う、主な漢方薬を紹介します。

熱秘

体の熱を冷ます漢方薬を主に使います。

三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)

血圧が高かったり、のぼせがひどかったりに向く漢方薬です。体を冷やすので、冷え性があったり胃腸が弱かったりすると向きません。

大承気湯(だいじょうきとう)

身体に熱がこもって胃がもたれ、手足にたくさん汗をかく人に向く漢方薬です。体を冷やすので、冷え性があったり胃腸が弱かったりすると向きません。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

血行が悪い人の血行を良くしつつ便を出す漢方薬です。同様の体質の人のイライラにも使われます。体を冷やすので、冷え性があったり胃腸が弱かったりすると向きません。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

体の水・血の巡りが悪い人のデトックスに使われる漢方薬です。体を冷やすので、冷え性があったり胃腸が弱かったりすると向きません。

気秘

体の巡りを良くする漢方薬を主に使います。

大柴胡湯(だいさいことう)

ストレス過多で体の巡りが悪い人に向く漢方薬です。肩こり・歯ぎしり・のぼせがある場合によいです。

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

熱秘向けの漢方薬ですが、体力充実して血行が悪い人の気秘にも使われます。

加味逍遥散(かみしょうようさん)

体の気・血・水の巡りがすべて悪い人に向く漢方薬です。女性のイライラ・憂鬱・不定愁訴にもよく使われます。

冷秘

体を内部から温める漢方薬を主に使います。

桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

お腹が張って痛む人に向く漢方薬です。筋肉のけいれんを抑える生薬が多く含まれています。

小建中湯(しょうけんちゅうとう)

桂枝加芍薬湯が向く人で、より体力がない人向けの漢方薬です。人によっては、ここに腸の潤いを補う生薬をプラスした当帰建中湯が向くこともあります。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

こむら返りによく使われる漢方薬ですが、筋肉のけいれん全般に良いので腸のけいれんにも使われます。しょうが湯など、しょうがと一緒に取ると体が温まって効きが良くなると言われています。頓服として飲むのがおすすめです。人によっては、体を温める生薬をプラスした芍薬甘草附子湯(しゃくやくかんぞうぶしとう)、下剤をプラスした芍薬甘草大黄湯(しゃくやくかんぞうだいおうとう)が向くこともあります。

大建中湯(だいけんちゅうとう)

お腹が冷えて張る人に向く漢方薬です。しょうがや山椒(製品によっては花椒)が入っています。腸を温めて動きを良くします。

この他に、体力を補う四君子湯(しくんしとう)六君子湯(りっくんしとう)、お腹を温める人参湯(にんじんとう)なども使われることがあります。

虚秘

腸にうるおいを補う漢方薬を主に使います。

麻子仁丸(ましにんがん)

腸の動きを良くしつつ便を柔らかくし、油で便を包んで出しやすくする漢方薬です。冷え性の人には向かないことがあります。

潤腸湯(じゅんちょうとう)

麻子仁丸と似た生薬が使われている漢方薬ですが、腸を潤す生薬がより多い薬です。冷え性の人には向かないことがあります。

この他にも、体質・症状によっては必ずしも便秘そのものに効くわけではない漢方薬が使われることがあります。体質・症状に合わせた漢方薬で体質を改善し、間接的に便秘を解消します。

まとめ

便秘を漢方薬で解消するにあたっては、便秘のタイプをしっかり見分けることと、タイプに合った漢方薬を使う事が重要です。何でもお気軽にご相談下さい。

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