咽喉頭異常感症

咽喉頭異常感症とは
「のどに何かが張り付いている感じがする」
「のどがつかえて唾が呑み込みにくい」
「のどがチクチクする」
感じ方は人それぞれですが、のどの違和感、異物感、つかえ感、圧迫感、灼熱感などが咽喉頭異常感症の症状になります。
しかし、耳鼻咽喉科で診察や検査(内視鏡検査、X線検査、CT検査など)を受けても何の異常も見られません。
病院ではストレスなどの精神的な要因が原因だとされることが多く、抗不安薬や精神安定剤が処方されますが、良くならずに困っておられる患者さんが多いです。
東洋医学では
3世紀、後漢の時代に書かれた金匱要略(きんきようりゃく)という医書に「咽中炙臠(いんちゅうしゃらん)」や「梅核気」という症状が記されています。
これは、咽喉部に炙った肉片がくっついているように感じる。という意味です。
咽中炙臠は現代の咽喉頭異常感症にあたります。
咽喉頭は知覚が過敏なところで、咽中炙臠は、神経質で敏感な人や更年期の女性に多くみられます。
原因は、精神的ストレスや平滑筋の異常で食道・噴門部に痙攣が起こり、のどに違和感や異物感を感じます。
漢方では、「気滞(気が滞った状態)」といい、漢方薬はこの症状を取るのに大変優れています。
半夏厚朴湯について
半夏厚朴湯は、
- 夏(はんげ)カラスビシャクの球茎
- 厚朴(こうぼく)ホオノキの樹皮
- 茯苓(ぶくりょう)マツホドの菌核
- 生姜(しょうきょう)生姜の根茎
- 蘇葉(そよう)紫蘇の葉
の5つの生薬からなる処方です。
各生薬の働きは1つではありませんが、精神的要因により、食道・噴門部の痙攣で起こる咽中炙臠に特に効果的な作用を言いますと、半夏、厚朴、茯苓、蘇葉には不安感や緊張感、イライラを和らげる作用や、抑うつ作用があり、精神的ストレスを軽減します。
また、厚朴には食道・噴門部の痙攣を治す作用もあります。
これらの生薬の相互作用で、のどの違和感、異物感、つかえ感、圧迫感、灼熱感などの症状を取ります。
また、半夏厚朴湯だけで効果の弱い場合は、下記の処方を症状、体質に合わせ、半夏厚朴湯に合方いたします。
小柴胡湯、大柴胡湯、四逆散、加味逍遥散、茯苓飲、佳枝加芍薬湯など。
漢方薬は西洋医学で原因がはっきり分からない
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