加美漢方薬局が選ぶ、物忘れが多いときに使う漢方薬5選

漢方では、物忘れの原因を主に3つに分けます。加齢による衰え、胃腸が弱いゆえの心身の栄養不足、脳の血行の悪さです。いずれも、漢方薬によって改善できます。腎精を補う漢方薬、心身を滋養する漢方薬、血行をよくする漢方薬を紹介します。
この記事の目次
胃腸に問題がない
六味丸(ろくみがん)
構成生薬:地黄(じおう)・山茱萸(さんしゅゆ)・山薬(さんやく)・牡丹皮(ぼたんぴ)・茯苓(ぶくりょう)・沢瀉(たくしゃ)
加齢によって失われる腎精(成長・生殖のためのエネルギー)を補う漢方薬です。地黄は体を潤し、腎精を補います。山茱萸は下半身を引き締め、腎精が漏れ出るのを防ぐ生薬です。山薬は消化器官を強くし、体液と腎精を補います。牡丹皮は血行を良くし、体の余計な熱を和らげる生薬です。茯苓は胃腸の水分を腎に送り、余計な水分を尿として外に出す生薬です。沢瀉は下半身の余計な水分を腎に送り尿とします。また、沢瀉は他の生薬の効能を腎に導く働きもあります。
八味地黄丸(はちみじおうがん)
構成生薬:地黄(じおう)・山茱萸(さんしゅゆ)・山薬(さんやく)・茯苓(ぶくりょう)・桂皮(けいひ)・牡丹皮(ぼたんぴ)・沢瀉(たくしゃ)・附子(ぶし)
六味丸に、腎を温めて強くする桂皮と附子を加えたものです。足腰が弱く、冷え性のご老人に使うことが多いです。桂皮は強力に体を温め、巡りを良くします。附子は強力に内蔵を温め、体の表面から入る冷えを散らす生薬です。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
構成生薬:地黄(じおう)・山茱萸(さんしゅゆ)・山薬(さんやく)・茯苓(ぶくりょう)・桂皮(けいひ)・牡丹皮(ぼたんぴ)・沢瀉(たくしゃ)・牛膝(ごしつ)・車前子(しゃぜんし)・附子(ぶし)
八味地黄丸に、腎精を補う生薬と尿を出しやすくする生薬を加えた漢方薬です。尿をためやすくもするので、夜中の頻尿などによく使います。牛膝は腎を補い、また他の生薬の働きを下半身に導きます。車前子は腎精を補い、尿を出しやすくします。
胃腸が弱い
帰脾湯(きひとう)
構成生薬:竜眼肉(りゅうがんにく)・黄耆(おうぎ)・人参(にんじん)・酸棗仁(さんそうにん)3・当帰(とうき)・白朮(びゃくじゅつ)・茯苓(ぶくりょう)・遠志(おんじ)・木香(もっこう)・甘草(かんぞう)・生姜(しょうきょう)・大棗(たいそう)
胃腸が弱くて食欲がなく、やる気が出なくてぼーっとする人向けの漢方薬です。不眠・健忘・神経症状によく使います。竜眼肉・酸棗仁・当帰は血を補って心身を滋養し、不眠や不安を和らげる生薬です。人参は大いに元気を補い、胃腸を強くし、精神を安定させます。黄耆は元気をつけ、胃腸を強くする生薬です。白朮は胃に溜まった水を乾かして胃を元気にします。茯苓は胃に溜まった水を抜いて尿として出して、胃を元気にします。また、茯苓は精神安定作用も持つ生薬です。黄耆・白朮・茯苓は合わせて使うことで胃腸を立て直します。遠志は精力を補い、心身を補う生薬です。木香はよい香りで胃腸を動かし、食欲を出させ、胃腸に栄養を吸収させて心身を滋養するのを助けます。甘草は胃腸を元気にし、また他の生薬の働きを調和させます。生姜と大棗は胃腸を元気にする生薬です。
血行が悪い
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
構成生薬:桃仁(とうにん)・牡丹皮(ぼたんぴ)・桂枝(けいし)・芍薬(しゃくやく)・茯苓(ぶくりょう)
血行の悪さに広く使う漢方薬です。女性の冷えのぼせや生理痛にもよく用います。桃仁は滞った悪い血を流しさり、血行を良くします。牡丹皮は血に溜まった熱を取り、血行を良くする生薬です。桃仁と牡丹皮は一緒に使うことで血行の悪さによる痛みを止める作用があります。桂枝は体を温めて巡りを良くし、血行を促す生薬です。桂枝・桃仁・牡丹皮を一緒に使うと、うっ血を取り痛みを止める作用があります。芍薬は血脈を通じさせて滞った悪い血を流しさる生薬です。茯苓は血の巡りの悪さにより体にたまった水を尿として外に出します。
普段からの睡眠も大事
睡眠不足は脳の機能が落ちます。漢方薬による治療の前に、しっかり睡眠を取ることで物忘れが改善する場合も多いです。1日8時間睡眠ができていますか?普段寝ていると思っても、6時間睡眠や7時間睡眠では睡眠時間が足りていないのです。
多くの漢方薬をご紹介しましたが、お一人お一人の体質、症状によってお合わせする漢方薬は違ってきます。大阪・加美漢方薬局では体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。 何でもお気軽にご相談下さいませ。
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