大阪の加美漢方薬局が選ぶ、つわり・安胎など妊娠中におすすめな漢方薬5選

つわりに対する西洋薬の薬はあまりありませんが、漢方薬にはつわりに良いものがいくつかあります。また、漢方薬には胎児を安定させて切迫流産を抑えるものもあります(安胎)。子宮の収縮を抑え、胎児を子宮にとどめやすくするのです。さらに、安胎作用のある漢方薬には妊娠中の風邪に使えるものがあります。妊娠中に役立つ漢方薬を紹介します。
この記事の目次
つわり
小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
構成生薬:半夏(はんげ)・茯苓(ぶくりょう)・生姜(しょうきょう)
胃に水が溜まって吐き気がする人に使う漢方薬です。めまい・動悸・尿の量が少ない場合に使います。半夏は胃に溜まった水を取り、胃腸の動きを良くして消化器官に溜まったものを下に送ります。茯苓は半夏と協力して胃に溜まった水を抜き、尿にして出す生薬です。また、茯苓は動悸を鎮める作用もあります。生姜は胃を温めて健康にし、胃に溜まった余計な水分を取り、吐き気を鎮める生薬です。また、半夏の副作用を消す働きもあります。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
構成生薬:半夏(はんげ)・厚朴(こうぼく)・茯苓(ぶくりょう)・蘇葉(そよう)・生姜(しょうきょう)
気分が塞いでいて、喉に梅の種くらいのものが詰まった感じがする(梅核気、ヒステリーボール)場合に使う漢方薬です。胃に溜まった水を取り、吐き気を鎮めます。半夏は吐き気を鎮め、胃を動かして胃に溜まった水を取ります。厚朴は良い香りで胃の動きを良くし、胃の水を取り、胃の膨満感を和らげる生薬です。茯苓は胃の水を尿にして出し、また精神を安定させます。蘇葉は良い香りで気持ちを伸びやかにする生薬です。生姜は胃を温めて吐き気を鎮めます。また、半夏の副作用を消します。
茯苓飲(ぶくりょういん)
構成生薬:茯苓(ぶくりょう)・蒼朮(そうじゅつ)・枳実(きじつ)・橘皮(きっぴ)・人参(にんじん)・生姜(しょうきょう)
胃に水が溜まっていて、吐き気・悪心・胃の膨満感がある人に使う漢方薬です。尿が少なく足が冷えている人向けです。茯苓は胃に溜まった水を尿にして出します。蒼朮は胃に溜まった水を乾かし、胃の働きを強める生薬です。枳実は胃の動きを良くし、みぞおちの詰まりを取ります。橘皮は消化器官を整えて動きを良くし、消化器官にたまった余計な水をとる生薬です。人参は大いに体力を補い、消化器官の機能を高め、みぞおちの詰まりを取ります。生姜は胃腸を温め、余計な水を取り、吐き気を鎮める生薬です。
※つわりには半夏厚朴湯と茯苓飲を合わせたものを処方することが多い(茯苓飲合半夏厚朴湯)(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)
安胎・風邪
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
構成生薬:当帰(とうき)・芍薬(しゃくやく)・白朮(びゃくじゅつ)・川芎(せんきゅう)・茯苓(ぶくりょう)・沢瀉(たくしゃ)
色白でむくみがちな人によく使う漢方薬です。胎児を安定させる生薬が含まれていて、切迫流産の防止に使われます。当帰は血を補って体を滋養する生薬です。芍薬は筋肉に体液を補い、筋肉のひきつりを鎮め、痛みを和らげる生薬です。胎児を安定させる作用もあります。白朮は消化器官の機能を高め、余計な水を取ります。また、胎児を安定させる作用も持ちます。川芎は血の巡りを良くし、血の滞りによる痛みを和らげ、女性の体を整える生薬です。茯苓は胃腸に溜まった水分を尿にして出し、また精神を安定させます。沢瀉は下半身に働きかけ、膀胱の尿を出しやすくする生薬です。
香蘇散(こうそさん)
構成生薬:蘇葉(そよう)・香附子(こうぶし)・陳皮(ちんぴ)・甘草(かんぞう)・生姜(しょうきょう)
胃が弱く気分が塞ぎがちな人の風邪に使う漢方薬です。妊娠中でも使える風邪薬として知られています。蘇葉は体を温めて風邪を追い出す生薬で、胎児を安定させる生薬でもあります。香附子は良い香りで気分を良くし、自律神経を整える生薬です。また、胎児を安定させる作用も持ちます。陳皮は胃を健康にし、胃の動きを良くし、胃に溜まった水分を取る生薬です。胎児を安定させる作用もあります。甘草は胃腸を元気にし、また蘇葉と協力して風邪を外に追い出す生薬です。生姜は内蔵を温め、胃を健康にし、吐き気を鎮めます。
吐き気には生の生姜がおすすめ
生姜は漢方薬でよく使われる生薬であり、特に吐き気止めの効果が強いです。吐き気が我慢できないけれど手元に薬がない場合は、生の生姜薄切りを食べたり、生姜の絞り汁を飲んだりするといいでしょう。ここで紹介した小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)も、冷たい水に溶いて生姜の搾り汁を加えて飲むと効果が増すと言われています。漢方薬は妊娠中の貧血や便秘にも役立ちます。
多くの漢方薬をご紹介しましたが、お一人お一人の体質、症状によってお合わせする漢方薬は違ってきます。大阪・加美漢方薬局では体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。 何でもお気軽にご相談下さいませ。
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