加美漢方ブログ
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漢方薬

ダイエット補助に漢方薬

漢方はダイエットの助けになります。
人が太る原因はその人の体質によって異なりますが、漢方は体質に合わせた手助けをしてくれるのです。漢方から見た肥満タイプと、肥満タイプ別のダイエット補助漢方薬を紹介します。

漢方から見た肥満タイプ

漢方の視点では、肥満は大きく3つに分けられます。

固太り

体力充実して胃腸が丈夫な人です。たくさん食べられてそれを脂肪として蓄えてしまうタイプです。赤ら顔で便秘がちな人が多いです。漢方の用語では陽盛や湿熱と言い、余計な熱や水分を溜め込んでしまっているタイプです。体に溜まっている余計な熱や水分を出し、体の巡りをよくして対処します。

ストレス太り

ストレスによる落ち込みやイライラでたくさん食べてしまうタイプです。胃腸は必ずしも丈夫でない場合があります。漢方の用語では気滞といい、ストレスなどで気の巡りが悪くなって落ち込みやイライラが起こっています。香りのいい生薬を含む漢方薬で気の巡りをよくして対処します。

水太り

そこまで食べていないけれど、余計な水分を体が抱え込んで太ってしまっているタイプです。体力はないことが多く、胃腸もあまり丈夫ではありません。漢方の用語では水滞といい、むくんで色白なタイプです。体の水を抜くことで対処します。水滞の人は、体を温め動かすエネルギー「気」が足りていない場合が多いので、それも合わせて補う場合があります。

ダイエットに使う漢方薬

固太りの方におすすめの漢方薬

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

固太りな人の体の巡りをよくし、余計な熱や水を外に出す漢方薬です。便秘にも効きます。風船のような体型の固太りの人によく使われます。逆に、冷えて虚弱な人は余計冷えた上に下痢をしてしまうので向かない薬です。自分の体質をよく見極めましょう。

ストレス太りの方におすすめの漢方薬

大柴胡湯(だいさいことう)

体力充実して、みぞおちが張ってイライラしがちな人向けの漢方薬です。ストレス太りと固太りを併せ持つ人の薬と言ってよいでしょう。気の巡りをよくし、便通をよくして気持ちを落ち着かせます。ただし、胃腸が弱かったり体力がなかったりする人には向かない薬です。自分の体質をよく見極めましょう。

加味逍遥散(かみしょうようさん)

体力が充実していなくて、けれどイライラや落ち込みが多い人向けの漢方薬です。婦人薬としても有名で、生理前にたくさん食べてしまうような人におすすめです。気の巡りを中心に体の巡りをよくして、気持ちを落ち着かせます。また、生理前症候群(PMS)や更年期障害の不定愁訴にも効果があります。ただ、みぞおちや下腹を触ってみて冷えている人にはあまり向いていません。その場合でどうしても使いたい場合は、乾燥生姜パウダーを食事に取り入れたり、毎晩湯船にしっかり浸かって体を温めたりするようにしましょう。

水太りの方におすすめの漢方薬

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)

胃腸が弱くて体力がなく、色白でむくみがちな人の体の余計な水分を抜く薬です。膝の水などを抜くのに使われてきた薬ですが、水太りで体力がなく、汗をよくかく人のダイエット補助にも広く使われています。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

体力がなく、貧血気味でむくみがちな人に向く漢方薬です。婦人薬としてもよく使われています。穏やかに体を温め血を補いながら余分な水分を抜く薬です。むくんでいるだけでなく、冷えや立ちくらみを感じている人におすすめの薬です。ただ、胃腸があまりにも弱い人は、胃にもたれる場合があります。

苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅっかんとう)

むくみがちな人で、腰が冷えて重く痛いという人の体を温めて余計な水を抜く漢方薬です。体力がない人にも使える薬です。蒸して乾燥させた生姜が入っていて、腰や下腹を温める作用が強い薬なので、冷えて痛む生理痛にもよく使われます。当帰芍薬散を使うには胃腸が弱く、防已黄耆湯を使うには体が冷えている人にもおすすめです。

五苓散(ごれいさん)

体組織の余計な水を抜き、水が足りていない組織があればそこへ吸収させる漢方薬です。むくみや低気圧頭痛によく使われます。体の水の巡りをよくするのによく、体力の有無にあまり関係なく使えます。ただ、五苓散を常用したくなる体調の人は、根本的に生活習慣がよくなかったり、気が足りなくて水の巡りが悪いことが考えられるので、体質をよく見極めて体の根本を見直す必要があるかもしれません。

漢方とダイエット

漢方では、肥満を体質別に3タイプに大きく分けます。そして、体質ごとに合う漢方薬でダイエットの補助をします。合う漢方薬が見つかれば、食欲が正常になったり、体のむくみが取れたり、体力がついたりして、よりダイエットに向いた体になるでしょう。

多くの漢方薬をご紹介しましたが、お一人お一人の体質、症状によってお合わせする漢方薬は違ってきます。体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。 何でもお気軽にご相談下さいませ。


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