加美漢方ブログ
  1. HOME
  2. ブログ一覧
  3. 逆流性食道炎に効果がある漢方薬
記
漢方

ブログ

漢方薬

逆流性食道炎に効果がある漢方薬

逆流性食道炎とは、胃酸が食道まで逆流して食道が胃酸で焼けてしまう症状です。逆流性食道炎の原因は、いくつかあります。

  • 胃が動かない
  • 胃が冷えて動かない
  • 胃酸過多

胃が動かないと胃の内容物が腸まで流れず、胃酸が逆流しやすくなります。胃が動かないのは、単に動きが悪い時と、冷えて動きが悪くなっている時があります。また、胃が熱を持っていると胃酸過多になります。漢方では、以下のように対処します。

  • 胃が動かない → 胃を動かす
  • 胃が冷えて動かない → 胃を温める
  • 胃酸過多 → 胃の熱をとる

原因別に使う代表的な漢方薬を紹介します。

胃を動かす

漢方薬で胃を動かしたり、胃の水分吸収をよくしたりします。

茯苓飲(ぶくりょういん)

胃の水分吸収をよくしつつ胃を動かす漢方薬です。胃に水が溜まって胸苦しかったり、吐いたりする場合によく使われます。つわりの吐き気に使われる場合もあります。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

喉になにか詰まったような感じがする時によく使われる漢方薬ですが、胃腸の動きをよくして喉の詰まった感じを取る薬なので、逆流性食道炎にも使われます。ストレスで胃の動きが悪い場合などに適しています。逆流性食道炎やつわりに、茯苓飲と同時に使う場合もあります。

四逆散(しぎゃくさん)

ストレス症状が強い体力のある人に向いた漢方薬です。胃の動きを良くしつつ、ストレスで固くなった胸の脇を和らげ、肩こりも和らげます。体の中心は熱いけれどストレスで手足が冷えている、という人が飲むとよく効きます。

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

胃腸の張り・つまりがあり、みぞおちが張っている人に向いた漢方薬です。胃腸の動きをつけ、胃の中のものを下に送って胃のつかえを取る作用があります。また、上半身の熱を取り、神経の高ぶりを鎮めます。

柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)

消化吸収力を高めて胃腸を元気にする漢方薬に、胃を動かす生薬と、胸の脇の張り・痛みを抑えストレス症状を和らげる生薬を足した薬です。胃の中に水が溜まっていて、胸の脇が張ってストレスがあって、体が弱い人に向いています。

胃を温めて動かす

胃が冷えて動かない場合はまず温めます。気(体を温め動かすエネルギー)を補助として補う場合もあります。

人参湯(にんじんとう)

お腹を温める乾燥蒸し生姜(カンキョウ)と、気を補う高麗人参をメインとした漢方薬です。胃腸を温めつつ、胃を動かすエネルギーを補います。下痢に使われる場合が多いですが、胃が冷えて動かない場合にもおすすめです。

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

片頭痛に使われる漢方薬ですが、胃に水が溜まって冷えて起こる片頭痛に使われる漢方薬なので、胃を温めるのにも使われます。水分が溜まった胃を温める、ゴシュユというとても苦い生薬と、胃を温めて動かす生姜が入っているので、苦く辛くとてもまずい漢方薬です。オブラートなどを活用して飲むといいでしょう。

安中散(あんちゅうさん)

胃腸の調子がよくない時、消化を促す胃薬として使われる漢方薬です。胃を温めつつ動かします。お腹を温め血行をよくする作用があるので、応用的に生理痛にも使われます。また、胃酸を中和する作用もあるので、胃酸過多があるときもおすすめです。

胃の熱を取る

体の熱を取る漢方薬などで対処します。

大柴胡湯(だいさいことう)

胸の脇が張っていて、体力がある人向けの薬です。ストレスや食べ過ぎ・飲み過ぎなどで、吐き気、肩こり、痛み、上半身ののぼせ、歯ぎしりなど、上半身に熱がこもっている場合によく使います。胃腸の動きをよくして便を出しやすくするので、便秘気味の人によく向きますが、下痢している場合は別の薬が向いています。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

長引く風邪によく使われる漢方薬ですが、体を温めつつ胃の熱を取り胃を動かす作用があるので逆流性食道炎にも使われます。胃の消化吸収力を高め気を補う高麗人参や、内臓の筋肉のひきつりを抑える生薬なども含んでいるので、体が弱い人におすすめです。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

体の熱を強力に冷やし、炎症を抑える薬です。顔が赤黒く、体が熱を持っていて、神経が高ぶっている人に向きます。ただし、体力がある人向けの薬なので、体力がない人には向きません。苦い薬なので、オブラートなどを活用して飲むといいでしょう。

黄連湯(おうれんとう)

胸が熱く、吐き気や腹痛があるときに使われる漢方薬です。胃の動きを良くしつつ胃の熱を取り、体の巡りを良くして体の熱の偏りをなくします。また、腸は逆に温めます。

逆流性食道炎で気をつけるべきこと

どの原因の逆流性食道炎であっても、食後一時間は横になることを避けましょう。胃酸が出る時間に横になると、胃酸を含む胃の中身が食道へ逆流しやすくなってしまいます。

逆流性食道炎と漢方薬

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流して起こる症状です。胃酸が食道に逆流する原因は主に3つあり、原因に応じて漢方薬を使い分けます。同じ原因でも、飲む人の体力や体の熱などによって使う漢方薬は変わります。多くの漢方薬をご紹介しましたが、お一人お一人の体質、症状によってお合わせする漢方薬は違ってきます。体質、症状を詳しくお聞きし、一番適した漢方薬をお合わせ致します。何でもお気軽にご相談下さいませ。


全国の皆様よりお電話でご相談承ります。お気軽にご相談ください。

加美漢方薬局

Address. 大阪府大阪市平野区加美東3-17-16
Phone. 06-6793-0609
Open. 10:00-18:00
Holiday. 木曜・日曜・祝日